●症状 肝臓病●
○肝臓とは   肝臓は私達体の臓器の中で最も大きな臓器です。長径が約25cm、重さは1.2〜1.4kgもあります。それ以外に肝臓の大きな特徴は、細胞を自立で修復する事が出来る事です。例えば、肝臓の5分の4または4分の3を取っても数ヶ月で元の大きさに戻ります。これは肝臓の細胞には細胞分裂に必要な染色体が多いためだと言われています。 

 
○肝臓の働き  体の化学工場とも呼ばれる肝臓には、大きく分けて3つの働きがあります。まず有名なのは、アルコール、薬や老廃物など体にとって不必要な有害物質を処理する事です。そして2つ目が、腸で吸収され、門脈、リンパ管を通って肝臓に運ばれる栄養分を分解して、私達体の中で活用できる状態に合成し、必要に応じ、それを貯蔵する事です。そしてもう一つは、意外に知られていない事ですが、消化に必要な胆汁を合成する事です。

 
○病気の種類   肝臓の主な病気には、脂肪肝、肝炎、肝硬変、肝ガンがあります。
 脂肪肝とは、通常肝臓に5%程度しかない脂肪の量が多い状態を言います。肝炎には、アルコール性やウイルス性などがあり、このような体にとっての異物により、肝臓が炎症を起こしている状態です。肝硬変とは、脂肪肝や肝炎によって肝細胞が痛み、固くなり、肝臓全体が固くなって肝機能が低下している状態です。そして肝ガンは、肝硬変などにより、肝臓にガン細胞が出来てしまう事です。
 

 
○肝機能チェック  肝臓が正常に働いているのかチャックする一つの方法として、血液検査があります。その検査項目は、20種類以上にもなりますが、そのいくつかをご紹介致します。

 
項目 正常範囲 説明
WBC 3.3〜8.1 白血球−感染症で増加するが、肝硬変等による脾臓機能亢進で減少
AST 10〜38 トランスアミナーゼ(GOT)−心臓、肝臓等に含まれる酵素細胞の障害によって血液中に出る
ALT 5〜40 トランスアミナーゼ(GPT)−主として肝臓に含まれる酵素肝臓の障害によって血液中に出る
γ−GTP 0〜75 肝臓に多く含まれる酵素アルコールを多飲している人で特異的に上昇
T-Cho 110〜240 総コレステロール−重い肝障害で低下
●食事療法● 
○高たんぱく、高ビタミン食を  タンパク質には、肝臓の細胞の再生を促すと伴に、脂肪を肝臓から運び出し、脂肪肝を予防する作用があります。ですから牛乳や鶏卵、魚、脂身の少ない肉などに含まれる良質のタンパク質を毎日必ず取るようにしましょう。
 また肝臓の代謝機能を正常に保つビタミンとミネラルの補給には、緑黄色野菜がかかせません。

○シジミ、アサリなどの魚介類を  昔から「肝臓にはシジミが良い」と言われてきました。最近の研究で、シジミやアサリ、ハマグリ、サザエ、タコ、イカ、エビ、アジと言った魚介類には、タウリンというアミノ酸の仲間が豊富に含まれている事が解り、そのタウリンが肝臓の機能を促進したり、肝臓の細胞の再生を促したりする効果がある事が解りました。