●症状 糖尿病●
○インシュリンと糖尿病の関係   食物から摂取する糖分は、私達体の各細胞に取り込まれ、エネルギーの源となる大変重要な物質です。その糖分を各細胞に運んでくれるホルモンが、すい臓のランゲルハウス(発見したドイツの学者の名前)島から放出されるインシュリンです。
 糖尿病は、このインシュリンとの関係により、インシュリン依存型とインシュリン非依存型とに分けられます。インシュリン依存型とは、先天性、ウイルス感染、自己免疫疾患などにより、すい臓機能が低下し、インシュリンの分泌が悪くなり、各細胞に糖分が運ばれず、血液中に糖分が残ってしまう糖尿病です。インシュリン非依存型とは、最初すい臓機能に問題はないのですが、摂取する糖分が多かったり、運動不足により糖分が使われず、血液中に糖分が残ってしまう糖尿病です。
 

 
○患者数と割合  日本の糖尿病患者数は、約600万人と言われ、日本人の20人に一人は糖尿病を患っている事になります。また先程述べたインシュリン依存型と非依存型との割合は1:9と言われています。つまり何かしらの原因により、すい臓機能が低下して起こる糖尿病より、摂取カロリーオーバーや消費エネルギー不足による糖尿病患者が圧倒的に多いのです。この事から考えても、糖尿病が生活習慣病の代表的な病気である事が解ります。

 
○症 状   糖尿病の症状としてよく見られるのは、喉の渇き、多尿、だるさ、低血糖などです。しかしこれらの症状は、生命に関わるほどのものではありません。本当に恐いのは、糖尿病になり、糖分が血液に残ってしまい、血管の動脈硬化が促進される事です。特に、抹消血管の動脈硬化が促進されてしまいます。これにより、失明をしたり、ネフローゼなどの腎臓病になったり、脳梗塞を起したりします。

 
○血圧検査  糖尿病であるか調べるのによく使われるのが、血液検査の血糖値です。血糖値とは、単純に血液中の糖分の量を測定したものです。正常値は、空腹時で70〜110mg/dl、140 mg/dl以上で糖尿病と診断されます。しかし血糖値は、食事によって数値の変動がしやすいので、最近では約一月間の血糖値の変動を表すHbA1C(ヘモグロビンエイワンシー)を診断に利用する場合もあります。HbA1Cの正常値は、4.6〜6.5%です。 
●食事療法● 
○一日三食取りましょう  糖尿病は、すい臓で作られるインシュリンの不足やインシュリンの働きが悪くなる事で引き起こされます。朝食などを抜いたりして食事の回数が減ると、一回の食事量が増え、血糖値が一時的に急上昇するため、余計にすい臓に負担をかけます。1日同じ1800Kcalを取るにしても、2食と3食で取るのでは、すい臓にかける負担が全然違うと言う事です。
 1日3食、なお且つ同じくらいの量に分けて食事をされる事をお勧め致します。

○外食での食事療法  外食で食事療法を守る事はなかなか大変です。手作り弁当を持参するなど、出来るだけ外食を減らす工夫も大切です。しかし外食をしなくてはいけない時には、ちょっとした工夫を心がけましょう。それは、多種類の食品を使ったメニューを選び、注文する時に「半ライスに」とか「ドレッシングを抜きで」とか、カロリーを下げる事です。それでも食べ過ぎになると思ったら、食べ残す勇気も必要です。そのためにもお店の常連になっておく事も大切かもしれません。