●症状 脳卒中●
○脳卒中による死亡率   死亡率で脳卒中は、1980年まで第1位でしたが、1980年位から減少し、現在、がん、心疾患に続いて第3位になりました。この減少した一番の理由は、脳卒中の原因となる高血圧などを皆さんが予防するようになった事です。もちろん医学の進歩により、脳卒中になっても亡くならずに回復される方が増えたお陰もあります。しかし後遺症を治す薬はなく、言語障害、運動麻痺、視野狭窄などの後遺症に悩まされる方は増えています。 

 
○脳卒中の分類  脳卒中は、脳の血管が破れるか、詰まるかによって脳出血と脳梗塞に分類されます。脳出血でも破れる場所によって、脳内出血とくも膜下出血に分類され、脳梗塞は詰まり方によって、脳血栓と脳塞栓に分けられます。

 
○脳卒中の比率   脳卒中患者の比率は、3分の1が脳出血、3分の2が脳梗塞ですが、実は20年前までは全く逆でした。脳出血が減少した理由は、脳出血の主な原因になる高血圧を予防した事にありますが、逆に脳梗塞の原因である動物性脂肪を多く取るようになったために、脳梗塞は増えています。 

 
○脳卒中と血液成分  脳卒中の危険を教えてくれる血液成分があります。いくつかの名前と、ある程度の基準値をご紹介します。血小板の基準値は15万〜40万、総コレステロールの基準値は130〜240、中性脂肪の基準値は50〜140、HDLコレステロールの基準値は30〜68です。この中でHDL以外は高いと脳卒中の危険因子となりますが、HDLだけは低いと危険因子となります。HDLは、コレステロールでも善玉といわれていて、不要なコレステロールを肝臓に運んでくれるコレステロールなのです。 

○脳ドッグ  脳ドックでMRI撮影を行えば、脳出血の原因である動脈瘤をみつけ、予防措置を取る事が出来ます。最近のMRIは血管造影剤を使いませんから、非常に簡単になりました。脳ドックでは画像診断だけではなく血液検査も行うので、先程述べた脳卒中の危険を教えてくれる血液成分をチャックする事が出来ます。 
●食事療法● 
○脳梗塞に水分不足は要注意  体内の水分が不足すると血液が固まり易くなり、脳梗塞が誘発される事があります。
 特に高齢者の場合、暑い日には定期的に水分を補うようにしましょう。また、睡眠中は牛乳びん1〜2本分の汗をかきますから、脳梗塞は朝に起こり易くなります。そこで寝る前にコップ一杯の水を飲んでおくのも効果的です。

○脳出血の予防に良い食品  脳出血の予防には、高血圧と動脈硬化に注意する事です。
 食事面では減塩対策に加えてたんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランス良く取るようにしましょう。コレステロールは多すぎると脳梗塞の危険がありますが、少なすぎると逆に脳出血が起き易くなります。高脂血症でなければ、鶏卵や肉類もしっかりと食べるようにしましょう。