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| ●概要 |
| 生体は自己と非自己を確認し、外から浸入する病原菌やウイルスなどの種々の異物を特異的に排除し、自己を防御しようとする免疫という仕組みをもっている。この免疫のはたらきにより、われわれの体は外から入ってくる有害物質(抗原)に対して抗体をつくる。そして、もう一度同じ抗原が体内に浸入すると、すでにできていた抗体が結合し、抗原は無害化される。一度病気にかかると一種の抵抗力ができるというのはこのような免疫という仕組による。しかし、体に害のない物質に抗体ができてしまったり、抗原と抗体が結合するときに強い反応がおこってそれが病気になることがある。このように、免疫のはたらきのためにかえって病気をおこす現象をアレルギーという。通常、人は魚を食べてもなんともないが、なかには魚を食べると下痢やじんま疹などのアレルギー症状をおこす人がいる。このようにアレルギーがおこるのはある限られた体質の人で、これをアレルギー体質という。アレルギー体質の人はもともとアレルギー性疾患にかかりやすい。アレルギーがもとでおこる病気は、アレルギー性疾患としてまとめられるが、重要なのは、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、じんましん、アレルギー性下痢などがある。 |
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| ●症状 |
概要で触れたように、アレルギー性疾患の発病には、初めに生体が抗原(アレルゲン)にさらされることが必要である。抗原にさらされると、それに抗体が産生されるが、抗体が産生されているところに抗原が再び浸入してくると、抗原・抗体反応が起き、アレルギー反応が引きおこされて、アレルギー疾患が発症する。何がその人にとって抗原となるかは千差万別である。よく抗原としていわれるものには次のようなものがある。
1.食事性のもの:サバ、ブリ等の生魚、エビ、豚肉、ハム、チーズ、卵、ミルク、ソバ、キノコ、ホウレン草等
2.接触性の物:種々な消毒剤、医薬品、洗剤、殺虫剤等
3.吸収性の物:室内塵、花粉、植物性繊維、動物の毛皮、真菌類、化学繊維、タバコの煙等 |
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| ●原因 |
アレルギー性疾患の症状は、非常に鋭敏な抗原抗体反応の現われそのものであるといえるが、それには共通のものがある。
1.毛細血管の壁に拡がって、水分が出せなくなる症状で、アレルギー性炎症といわれる。急に寒さにさらされたときの鼻炎、じんま疹などがこれに当る。
2.内臓の筋肉が痙攣をおこして収縮する症状で、気管支に現れたものが気管支ぜんそく、消化管におこれば、嘔吐や下痢をひきおこす胃腸アレルギー |
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| ●治療法 |
1.抗原(アレルゲン)が明確にわかっているアレルギー性疾患の場合には、アレルゲンを避けることが治療の根本である。アレルゲンの除去療法。たとえば室内塵がアレルゲンで気管支ぜんそくとなる場合には、室内を絶えず清潔にしておいて、ホコリがたたないようにすることが治療法となる。
2.抗原に対しては抗体ができたことを、とくに「感作」されたというが、この感作されたからだの敏感性をなくす「減感作療法」という治療法がある。アレルギーをおこさせる刺激物(異物)をみつけて、その異物を症状を現わさない程度に少しづつ繰り返し与え、異物になれさせてしまうという方法である。
3.症状そのものに対する対症療法には、抗アレルギー剤、副腎皮質ホルモン剤、抗生物質、またかゆみに対する抗ヒスタミン剤等が使用される。
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